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馬の起源と進化 その3 メリキップスからプリオヒップスへ [ウマ]

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前回はメソヒップスのお話でした。

前回の記事 馬の起源と進化 その2 メソヒップス

中新世中期にはメリキップスが繁栄していた。メリキップスにはステップ地帯の硬い草をすり潰すのに使用されたとされるパラヒップスより大きな大臼歯があった。後脚の第2指と第4指は短くなり、走るときだけ地面に触れていたと考えられている。メリキップスは少なくとも19種類の種に分岐した。

ちょっと前回と重複しますがおさらいってことで

メリキップス1.png

そして上の図をご覧ください。

メリキップスも3本指です。
でも第2と第4指は小さくなって第3指が独立し始めているのが分かると思います。

メリキップスから分岐したウマ科の中で特に変化があったのが、ヒッパリオン、プロトヒップス、プリオヒップスの3種である。メリキップスからもっとも変化したのがヒッパリオンで、歯冠のエナメル質が舌を隔離する壁を作っていた。北米で見つかったヒッパリオンの完全な化石は小さいポニーほどのサイズだった。化石から、カモシカのように体重が軽く乾いた大草原での生活に適応していたことがわかっている。脚の指は3本あったが、第3指のみで歩行し、第2指、第4指はすでに使われていなかった。

北アメリカではヒッパリオンとその近縁種コーモヒッパリオン、ナニップス、ネオヒッパリオン、スードヒッパリオンは繁栄した。また、中新世の間に、アジアやヨーロッパにわたっている(ヨーロッパではアメリカの化石よりも小さなヒッパリオンが見つかっている。特にアテネで見つかった化石が有名である)。

シマウマやロバなどにはヒッパリオンから進化したという説が有力である。

とあります。

プリオヒップスは約1200万年前、中新世中期にカリップスから進化した。プリオヒップスはエクウスとよく似た外見をしていた。蹄の両側にある2本の指は、ほぼ完全に退化しており、脚としての機能は完全に消失していた。プリオヒップスは長く細い脚を手に入れたことで、より速く走ることができるようになった。

プリオヒップスは解剖学的に多くの同一性が見られることから、現代の馬の先祖であると考えられてきた。しかし、プリオヒップスの頭骨には深い窪みがあるが、エクウスには窪みは見られず、現代の馬がまっすぐな歯であるのに対し、プリオヒップスの歯は曲がっていた。このような相違点が見られることから、プリオヒップスは現代の馬の先祖でない可能性もある。プリオヒップスはアストロヒップスの先祖である可能性がある。

プリオヒップス1.png

上はプリオヒップスです。
第3指が独立しているのが分かると思います。

プリオヒップスが現代の馬の祖先であるエクウス・キャルバスの直接の祖先なのか

このあたりは諸説あるようです。

先ほどご紹介した文では否定説もでていますが

蹄1本で立った最初の動物は今からおよそ6百万年前に出現したプリオヒップスである。プリオヒップスは百万年前(人類が地球上に出現する50万年前)に出現することになる真の馬、エクウス・キャルバスの原型といえる。

ともあります。

ともあれ、現代の馬の祖先であるエクウス・キャルバスが登場するのです。

今日はこのへんで失礼します。

※図の出典 Wikipediaより


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タグ:進化 ウマ
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