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ホースウェディング 番外編 こんな演出もありますよ [ウマ]

ホースウェディングを何回かに分けてご紹介してきましたが

今回は番外編?です

IMGP4081.JPG

白馬と前撮りでの模様です。
新婦様が白馬と一緒に写真に収まる図です。

IMGP4082.JPG

日本ではないみたいな感じになってますよね~

IMGP4084.JPG

そしてこの写真!

お馬さんはひとり(1頭)でポージングしてるんです。

この写真だと見えないのですがお馬さんの数メートル前に新郎新婦様が
いらっしゃいます。

最初は当然?スタッフがリードロープで馬をキープしていたのですが
撮影スタッフに離れてもらえますか?と言われ
ちょっと離れたら「もっと」と無茶振り…

でもお馬さんは賢いのできちんとポージングしてくれました。

ですので「そのままだよ~」的なスタッフの表情が分かるかと(笑)
口がしょぼくれてるのはそういう顔ではなくて「ホ~っ」ってお馬さんに
声掛けてるんです。

このときは前撮りでしたし、事前に下見にもお馬さんを連れて行ってますし、
新郎新婦様もお馬さんの本拠地に練習に来てくださったので

先日ご紹介した、横乗りや二人乗りに加え、このような難しめの撮影もうまくいきました。

誰でもいつでも、というわけではないんですが前撮りプランを併用されたり
事前に練習できればこのようなスタイルも可能になってきます。

それから

IMGP4565.JPG

これはいつもしてますが、新郎新婦様、ご両親様、ご親族様、ゲストの皆様での

記念撮影です。

正直、新郎新婦様よりお馬さんのほうが目立っちゃうんですけどね(汗)

でもとっても良いお写真になると思います。

我々が撮っているのは後からやサイドからになっちゃうので良さが伝わりにくいですけど。

そして

IMGP4674.JPG

このようなアフロスタイルでの登場もあります。

もっともこれは新郎様からのご提案ご要望です。

お馬さんが必要以上に驚いたりなど、影響がなければご要望等には柔軟に応対いたします。

あなたの考えるホースウェディング、叶えてみませんか?
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ホースウェディング ウェディングドレスでも馬に乗れます、エレガントなスタイルをご提案 [ウマ]

馬車ではなく馬に乗るホースウェディング

今回は新婦様ご騎乗編です。

新婦様は洋装の場合、ウェディングドレスをお召しになっているかと思います。

ですので通常の跨るスタイルではちょっとまずいですよね。

ただ、ミニドレスといいますか、スカート部分がロングであれば跨ってしまえば
そんなに問題はないですが。乗り降りがちょっと…

ですので、基本は横乗りというスタイルでのご騎乗になります。

IMGP4193.JPG

分かりますか?

IMGP4076.JPG

左全方から撮るとこんな感じです。

IMGP4074.JPG

右側はこんな感じです。

馬の左側に両足とも揃えてもらう状態です。

左側を向いた状態で馬の背中に腰掛ける、ということです。

はっきりって不安定ではあります。

馬が止まっていればまだいいですが、歩く、つまり動くとかなり不安定です。

本当はサイドサドルという横乗り専用の鞍があるんです。

左側に両足とも固定といいますか、足を置くところがあります。

両足を揃える状態ではなく斜めに曲げて…

お姉さん座りのような感じといえば良いのでしょうか。

ただ、この写真ではサイドサドルではなく通常のサドル、鞍ですので両足を揃えてもらってます。

そして写真を見れば一目瞭然ですが、新郎新婦様お二人で乗っています

二人乗りです。

新婦様の後ろに新郎様が乗り、新婦様を支えるというスタイルです。

まさに新郎新婦、お二人での共同作業です。

ちなみに

IMGP4078.JPG

新婦様が乗っている白馬を新郎様が持っているスタイルなのですが

新婦様は横乗りではなく通常の跨いでいるスタイルです。

馬車だと乗っている状態で変化はあまりないのですが、

ホースウェディングでは様々なバリエーションをすることも可能です。

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馬の品種 「アングロ・アラブ」かつての地方競馬の主役、今は乗用馬として注目も [ウマ]

日本で競馬でかつてアラブ系競走が地方競馬を中心に行われていたことは
以前にも触れました。

そしてアラブ系競走でのアラブの馬は、そのほとんどが

アングロ・アラブ

という品種であることもちらっと触れたかと思います。

今回はそのアングロ・アラブを取り上げます。

アングロ・アラブはイギリス原産だが、他の国々、特にフランスで育種が行われた。フランスでは150年にもわたって専門的なオールラウンド・ホースの生産に多大な努力が払われてきた。イギリス、フランス両国では、この品種は複数の品種を合成してつくられた馬と考えられている。この品種のスタンダードはいまだに規定されていない。

とあります。

ざっくりといいますか、無理やり言ってしまうとアングロアラブは雑種といっても言いすぎじゃないのです。

多品種の良い所を集めていく、品種改良の基本ともいうべきスタイルです。

ですが、血統が大事な競馬の馬として活躍したアングロアラブなのに?

その説明をしなければいけませんね。

イギリスでは、アングロ・アラブはサラブレッドの種牡馬とアラブの牝馬、その逆の交配、およびそれらの産駒との交配によって生産されるものとしている。血統にはこれらの2品種しか出現しない。

フランスでは数多くの組み合わせが許されており、血統書に載せるには、最低25%アラブの血が入っており、祖先はアラブ、サラブレッド、あるいはアングロ・アラブでなくてはならない。かつてアングロ・アラブの繋養されていた地域には多くの東洋の血をひいた在来馬が飼われていた。

とあります。

これでいくとアングロ・アラブはアラブとサラブレッドが原種ということになり、
たくさんの品種が~とは矛盾してしまいます。

これはおそらく種を作る最初のころはアラブとサラブレッドに加え、いくらかの他品種を
交配していたということ、

それと

アングロ・アラブという品種の父母の組み合わせを考えるとアラブ、サラブレッド、
アングロ・アラブの3種の組み合わせが発生し、アラブ血量まで考えるとその
組み合わせは多様になる

ということを意味しているのではないでしょうか。

日本におけるアラブ系競走の出走条件は

アラブ血量25%以上のアラブ、アングロ・アラブ

ということになります。

アラブ、純血アラブは当然アラブ血量100%です。

アングロ・アラブはアラブ血量25%以上のアラブ、サラブレッドもしくはアングロ・アラブの
組み合わせ

たとえば 父 純血アラブ(アラブ血量100%) 母 サラブレッド(アラブ血量0%)の仔は

         アラブ血量50%ということになり アングロ・アラブ(アラブ血量50%)

となります。アラブ系競走に出走できます。

つぎに  父 サラブレッド(アラブ血量0%) 母 アングロ・アラブ(アラブ血量50%)の仔は

         アラブ血量25%ということになり アングロ・アラブ(アラブ血量25%)

となります。アラブ系競走に出走できます。

このように組み合わせでいろんなアラブ血量の馬が生産されることになります。

ちなみに 父 サラブレッド(アラブ血量0%) 母 アングロ・アラブ(アラブ血量25%)の仔は

         アラブ血量12.5%ですね。ということはアングロ・アラブではなくなり

アラブ系競走に出走できなくなります。

じゃあこのお馬さんはなんていう品種?競馬に出れないの?

サラブレッド系種 となり、サラ系の競走に出走できます。

ア・ア.JPG

写真の馬はアングロ・アラブです。

アラブ血量は28.74%です。

理想的には、アングロ・アラブはアラブとサラブレッドの最良の部分を組み合わせた馬である。この馬はアラブから丈夫さ、忍耐力、持久力を、サラブレッドからは体型とスピードを受け継ぎ、サラブレッドの興奮しやすい気質は受け継いではいない。

とはありますが、今までの説明のように

アングロ・アラブといっても様々な組み合わせ、アラブ血量の馬たちですから
すべてのアングロ・アラブがそのような性質を受け継いでいるとは限りません。

ただ、総じてアングロ・アラブはサラブレッドよりは扱いやすい性質であるというのは
間違っていない気もします。

現在は競走馬としてはほんの数頭が在籍しているかどうかなのです。
競走馬としての生産も行われておりません。

ですが、乗用馬として活躍しているアングロ・アラブはたくさんいます。

馬術競技にも活躍しています。

そして日本の乗用馬の生産に大きく関わっています。

他の品種、乗用・馬術に向いている品種とアングロ・アラブを交配させて
日本人が乗りやすい乗用馬、馬術競技馬を生産しているところもあります。

日本で競走馬、そして乗用馬として愛されたアングロ・アラブ

これからもその種を絶やさず、繁栄してほしいものです。



タグ:品種 競馬
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ホースウェディング 模擬結婚式には有名人も?ラジオDJ [ウマ]

今回も馬車をあえて使わない

ホースウェディングのご紹介です。

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颯爽と白馬に乗っている新郎様

実は愛知県(と地域限定)では有名なラジオDJの方なんですよ~

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記念写真撮ってもらいました

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実は結婚式場の模擬結婚式での1コマです。

私共は当然仕事中なのでなかなか写真が撮れず

撮っても後からのアングルになってしまい、伝わりにくいですが

IMGP3348.JPG

IMGP3349.JPG

こういう感じです。

ちなみに新婦様は公募で選ばれた一般の方です。

もちろん実際の結婚式でもホースウェディングやウェディング馬車をご利用していただきたいのですが

このような模擬結婚式やブライダルフェアで体験してみるのもおススメですよ。

馬とスタッフの数の問題もありますが白馬2頭で新郎新婦様がそれぞれ乗馬されて登場!

なんてのもありかもです。

いろいろ可能性のあるホースウェディング、ぜひぜひご利用ください。

ちなみに来年は午年ですから来年、結婚式を挙げられるカップルは要チェックです!

もちろん巳年の今年でもホースウェディングは問題なしです。おススメです!

ホースウェディングのご紹介は実はまだあるのですが…

それはまた今度にさせていただきます。お楽しみに!
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ホースウェディング 白馬と共に最高の日をお過ごしください [ウマ]

ウマと馬車の結婚式

今回は

ホースウェディング

馬車ではなくてお馬さんだけでのウェディング演出をご紹介します。

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白馬に乗った王子様(新郎様)がお姫様(新婦様)のもとへ駆けつけ
永遠の愛を誓う

いいじゃないですか!

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もちろん、王子様は白馬に乗って登場しています。

ちなみに階段を器用に上るお馬さんなんです。

IMGP2359.JPG

新婦様が新郎様と白馬に寄り添うなんてことも出来ます。

そしてこの白馬での登場はサプライズプランで行われることがほとんど

ほぼ間違いなくゲストの皆様は大興奮!

そして写メの嵐!

中にはゲストへだけじゃなく、新婦様へのサプライズプレゼントで
登場される新郎様もいらっしゃいます。

ウマくいく

縁起がいいんですよ、お馬さんは

馬車も素敵ですが白馬に乗るホースウェディングもおススメですよ~
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馬の起源と進化 その4 エクウス・キャルバス 1本指のウマとなる [ウマ]

前回はメリキップスからプリオヒップスへ、そしてエクウス・キャルバスの登場

ここまでお話しましたね。

前回の記事 馬の起源と進化 その3 メリキップスからプリオヒップスへ

エクウス・キャルバスつまりエクウスが出現します。

鮮新世後期に北米の気候が変化し、北米で生活していた動物のほとんどは移動した。約250万年前に陸続きだったベーリング地峡を渡り、ユーラシア大陸へと渡った。

エクウスの最古の種はエクウス・ステノニスで、イタリアで発見された。第四期の初期か新第三期の最後にプレシップスから進化したと考えられている。エクウス・ステノニスは後に体重が軽い種と重い種の2種に分岐した。

当然プリオヒップスからエクウスにいたるまでも何種かが進化を繰り返しているわけですね。

エクウスステノニスは北米に渡った。北米ではエクウス・スコッティと呼ばれており、現代の馬を超える大きさの化石も見つかっている(エクウス・スコッティ・ギガンテウスと呼ばれる)。

アメリカ大陸では鮮新世(300万年前)から更新世(1万年前)までの間で、ヒッピディオン、エクウス・フランシスキ、そして現代の馬の先祖の、大きく分けて3種類に分岐した。

ここでヒッピディオンが出てきます。

ヒッピディオン1.jpg

↑ヒッピディオンの骨格です

ヒッピディオンは約300万年前にアメリカ大陸間大交差が起こった際、北米を渡り南米で繁栄した。ヒッピディオンは比較的短い脚を持っていた。元々はプリオヒップスから進化したと考えられていたが、DNAの研究が進みエクウスに属する種であることが示されている。100万年前、南米にエクウスカバルスが渡ってくると、ヒッピディオンとエクウスカバルスは血が混じりあい、一つの種となった。ヒッピディオンは南米の固有種となっていたが、約1万3000年前に絶滅した。

エクウスフランシスキは更新世の氷床の南で見られた。エクウスフランシスキは約3万1000年前、ベーリング地峡周辺で絶滅した。

とあります。

まさに誕生と絶滅の歴史です。

内容が重複するところもありますが、要約していくと

エクウスはアメリカ大陸から、かつて存在していた地峡を渡ってアジア、ヨーロッパへと 分散していった。氷河が後退したおよそ1万年前、この地峡は海没した。 そして推測の域をでないいくつかの理由によりアメリカ大陸の馬たちは絶滅した。 その後スペインの征服者がやって来るまで、そこには馬は存在しなかった。

大陸間の種の移動にウマも例外ではないようです。

そしてエクウスはさらに現代のウマへと進化をとげていったのです。

原始的な3タイプのウマ

モウコノウマタルパンエクウス・シルヴァティカスである。

この3タイプのウマについては改めて書いていきたいと思います。

おさらいで

ウマの脚の進化.gif

ウマの進化の流れ.png

進化の過程です。

※写真と図の出典 Wikipediaより
タグ:ウマ 進化
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馬の起源と進化 その3 メリキップスからプリオヒップスへ [ウマ]

前回はメソヒップスのお話でした。

前回の記事 馬の起源と進化 その2 メソヒップス

中新世中期にはメリキップスが繁栄していた。メリキップスにはステップ地帯の硬い草をすり潰すのに使用されたとされるパラヒップスより大きな大臼歯があった。後脚の第2指と第4指は短くなり、走るときだけ地面に触れていたと考えられている。メリキップスは少なくとも19種類の種に分岐した。

ちょっと前回と重複しますがおさらいってことで

メリキップス1.png

そして上の図をご覧ください。

メリキップスも3本指です。
でも第2と第4指は小さくなって第3指が独立し始めているのが分かると思います。

メリキップスから分岐したウマ科の中で特に変化があったのが、ヒッパリオン、プロトヒップス、プリオヒップスの3種である。メリキップスからもっとも変化したのがヒッパリオンで、歯冠のエナメル質が舌を隔離する壁を作っていた。北米で見つかったヒッパリオンの完全な化石は小さいポニーほどのサイズだった。化石から、カモシカのように体重が軽く乾いた大草原での生活に適応していたことがわかっている。脚の指は3本あったが、第3指のみで歩行し、第2指、第4指はすでに使われていなかった。

北アメリカではヒッパリオンとその近縁種コーモヒッパリオン、ナニップス、ネオヒッパリオン、スードヒッパリオンは繁栄した。また、中新世の間に、アジアやヨーロッパにわたっている(ヨーロッパではアメリカの化石よりも小さなヒッパリオンが見つかっている。特にアテネで見つかった化石が有名である)。

シマウマやロバなどにはヒッパリオンから進化したという説が有力である。

とあります。

プリオヒップスは約1200万年前、中新世中期にカリップスから進化した。プリオヒップスはエクウスとよく似た外見をしていた。蹄の両側にある2本の指は、ほぼ完全に退化しており、脚としての機能は完全に消失していた。プリオヒップスは長く細い脚を手に入れたことで、より速く走ることができるようになった。

プリオヒップスは解剖学的に多くの同一性が見られることから、現代の馬の先祖であると考えられてきた。しかし、プリオヒップスの頭骨には深い窪みがあるが、エクウスには窪みは見られず、現代の馬がまっすぐな歯であるのに対し、プリオヒップスの歯は曲がっていた。このような相違点が見られることから、プリオヒップスは現代の馬の先祖でない可能性もある。プリオヒップスはアストロヒップスの先祖である可能性がある。

プリオヒップス1.png

上はプリオヒップスです。
第3指が独立しているのが分かると思います。

プリオヒップスが現代の馬の祖先であるエクウス・キャルバスの直接の祖先なのか

このあたりは諸説あるようです。

先ほどご紹介した文では否定説もでていますが

蹄1本で立った最初の動物は今からおよそ6百万年前に出現したプリオヒップスである。プリオヒップスは百万年前(人類が地球上に出現する50万年前)に出現することになる真の馬、エクウス・キャルバスの原型といえる。

ともあります。

ともあれ、現代の馬の祖先であるエクウス・キャルバスが登場するのです。

今日はこのへんで失礼します。

※図の出典 Wikipediaより
タグ:進化 ウマ
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馬の起源と進化 その2 メソヒップス、3本指に進化 [ウマ]

前回はエオヒップスのお話をしました。

前回の記事  馬の起源と進化 その1 エオヒップス


今回はエオヒップスから進化していく馬をご紹介していきます。

エオヒップスは斬新世(2千5百~4千万年前)にはよく似た二つの種に進化した。 すなわち、メソヒップスとそれよりやや進化の進んだミオヒップスである。 両者とも長い四肢を持ち、体も大きくなり、様々な種類の柔らかい木の葉を食物として 利用できるように歯の形態も変わってきていた。 四肢それぞれの指は3本に減少しており、真ん中の指で体重を支えるようになっていた。

とあります。

ここで図を出します。

メソヒップス1.png

真ん中の肢の図をご覧ください。
指が3本になっていますね。

復元想像図ですが、残念ながら掲載できるものがなかったです。すみません。

続けます。

馬の進化に転機が訪れたのは1千~2千5百万年前の中新世であった。 この時期、地球をおおっていた森林が平原やステップにとってかわり、イネ科の植物が 繁茂しだした。これらの変化にあわせて歯は草をすりつぶすのに適した形態となり、 また草を食べやすいように頸も長くなった。敵の接近を察知しやすい広い視野が 得られるように眼の位置も変化した。四肢は長くなり伸縮性のある靱帯が備わった。 そして最終的には、それぞれ1個の蹄のついた四肢へと変化していった。これらの 変化により突然敵に襲われても逃げのびることのできるスピードを手にすることとなった。

ちょっとざっくりといっているので付け加えていきます。

ミオヒップスについてです。

メソヒップスへの進化のすぐ後にミオヒップスは誕生している。 メソヒップスとミオヒップスの間の化石はいくつか見つかっているが、 ミオヒップスの登場は比較的突然であった。ミオヒップスはメソヒップスが 段階的に進化したとされていたが、その後分岐進化であることが 研究結果から明らかとなっている。 今日ではミオヒップスはメソヒップスの亜種から進化し、長い間メソヒップスと ミオヒップスが共存していたことが知られている。

ミオヒップスの体は大きく、脚の繋は少し変化した。 顔の窪みはより大きく、より深くなった。 上側臼歯はより硬い植物をすり潰すために動く歯冠を持った。

このあたりは最初のざっくりとした説明と符合していきますね。

メソヒップスは漸新世中期に絶滅したのに対し、ミオヒップスは繁栄し 中新世初期に急速に様々な種に分化し始めた。 分化した種は草原に適応した種と森林に適応した種の大きく2種類に分けられる。

森に適応した種はカロバティップスと呼ばれる種で、ミオヒップス中間型とも呼ばれた。 森では地面が柔らかいため、第2指と第4指は歩行に役立っており、再び発達していた。 カロバティップスはアンキテリウムとも呼ばれた。カロバティップスはベーリング地峡を渡り、 ヨーロッパやアジアまで進出した。カロバティップスはユーラシアでシノヒップスに、 北米でハイポヒップスやメガヒップスに進化した。 ハイポヒップスは鮮新世初期に絶滅している。

とまあ、誕生と絶滅を繰り返していくのが進化の過程です。
このあたりはちょっと資料が少ないので簡単な説明に止めておきます。

で、その1にもちらっと出てきたメガヒップス
名前の通り、大きかったのであろう、大きかったであろうからその名が付いているのでしょう。

メガヒップス1.jpg

↑メガヒップスの頭蓋骨と肢の骨です。

ですけれど、ちょっと大きさが分からないのが残念です。
マンモス程度の大きさらしいのですが…
エオヒップスやメソヒップス、ミオヒップスと比べるとかなり大きいみたいです。

草原に残ったミオヒップスはパラヒップスへ進化した。 パラヒップスは小さいポニーほどの大きさで、現在の馬に似た頭蓋骨と顔の構造を持っていた。 第3指はより強靭になり体重を支えていた。パラヒップスの歯冠は鋭くなった。

中新世中期にはメリキップスが繁栄していた。 メリキップスにはステップ地帯の硬い草をすり潰すのに使用されたとされるパラヒップスより 大きな大臼歯があった。後脚の第2指と第4指は短くなり、走るときだけ地面に触れていたと 考えられている。 メリキップスは少なくとも19種類の種に分岐した。

ここでメリキップスが登場してきました。

つづきはまた

※写真や図の出典 Wikipediaより
タグ: 進化
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馬の起源と進化 その1 エオヒップス 馬は常に進化する [ウマ]

今回から馬の起源と進化について調べてみたいと思います。

今からおよそ6千万年前、始新世までさかのぼることができる。 1867年、アメリカ南部で始新世の地層を発掘調査していた科学者たちが、 後に馬の最も古い祖先と認められることになる動物の完全な骨格を発見した。 科学者たちはそれをエオヒップス(ヒラコテリウム)と名づけ、 その動物から現代の馬の直接の祖先、エクウス・キャルバスに至る アメリカ大陸におけるウマ科動物の進化の歴史を明らかにした。 

エオヒップスの骨格(レプリカ)です。

エオヒップス(ヒラコテリウム)1.jpg

エオヒップスの体高は約36㎝しかなく、蹄の形が異なっているにもかかわらず、 まぎれもなくウマ科動物のものである。 エオヒップス属にはさまざまなタイプが存在していた。 最小のもので体高約25㎝、最大で約50㎝、体重はおそらく8倍程度の変異が あったものと思われる。 中新世後期にはメガヒップスと呼ばれるマンモス程度の大きさの種も出現した。

エオヒップス(ヒラコテリウム)3.jpg

真ん中の肢の図をご覧になればお分かりだと思いますが
エオヒップスは4本の指を持っていました。

ちなみにこれは左前肢の図で、後肢は3本指だそうです。
説明があるのでご紹介します。

エオヒップスはコンディラルスから進化した。 コンディラルスとはすべての有蹄類の遠い祖先で、およそ7千5百万年前、 地球上に生息していた。 コンディラルスはイヌよりは小さく5本の指を持ち、それぞれのつま先に 硬く角質化した爪を持っていた。 その子孫であるエオヒップスの四肢には変化が生じていた。 すなわち前肢は4本指、後肢は3本指となっていた。 エオヒップスは体重が平均およそ5.4㎏、肩までの高さ約36㎝で キツネか中型犬ぐらいの大きさだったと考えられる。 エオヒップスの毛色や毛なみは不明だが、シカに似ていた可能性もある。 

今の馬からは想像しにくいですね。
ポニーよりも小さいです。
というか、体の構造からしてまだ現代のウマになっていませんね。

復元想像図です

エオヒップス(ヒラコテリウム)2.jpg

エオヒップスは柔らかい葉を常食とする動物であった。 生息場所である森林で生きていくのに都合の良いような目立ちにくい斑点のある毛色、 湿地を歩くのに適した蹄を持った肢を備えていた。

まさにシカのような生活を送っていたみたいです。

馬の起源と進化、かなり奥深いです。
順を追ってお届けしたいと思います。  

※写真や図の出典 Wikipediaより             
タグ: 進化
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馬の品種 「サラブレッド」 夢を追い求めて [ウマ]

日本人に一番知られている馬の品種はなんといっても

サラブレッド

ではないでしょうか?

競馬の馬、競走馬としてあまりにも有名です。

サラブレッドは世界で最もスピードがあり最も高価な馬である。

クォーターマイル(約400メートル)においてはクォーターホースの方が速いという意見もあります。

この馬をめぐって競馬ならびに生産という巨大な産業が形成されてきている。

競馬のために生産されている品種なわけです。

この品種は17世紀および18世紀にイギリスに輸入されたアラブの種牡馬と在来種の 「ランニングホース」と呼ばれていた馬とを交配させてつくりだされた。

サラブレッドは英語で Thoroughbred

純粋な血(血統)という意味です。

そのため、「~界のサラブレッド」なんて使い方もされてますよね。

下の写真は競走馬になる前(デビュー前)のサラブレッドです。

サラブレッド1.jpg

そして次は競馬に出走する前のサラブレッドです。

サラブレッド競馬1.jpg

最後に競走馬を引退して乗用馬になったサラブレッドです。

ウマ2.JPG

本当なら同じ個体の写真を載せて比較したいところですが
資料が手元になく申し訳ありません。

年齢や用途によって体つきが変わります。

競馬は基本的にスピードを求められますから無駄なぜい肉はなく
かつ、鍛え上げられます。

乗用馬になるとスピードより持久力耐久力柔軟性が求められてきます。
ふっくらとした体になり、その上で鍛えられます。

もちろん、競走馬でも走る距離や芝・ダートなどでも違うでしょうし、
乗用馬でも普及用や競技用といった乗馬の中での用途によっても違ってくることを
ご了承ください。


競馬にサラブレッドの血統に詳しい方ならご存知でしょうが、
サラブレッドには根幹となった3頭の種牡馬が存在しています。

バイアリー・ターク、ダーレイ・アラビアン、ゴドルフィン・アラビアン

の3頭です。サラブレッドのサイアーライン(父の系譜)をさかのぼっていくと
必ず3頭、3大始祖に辿り着くといわれています。


さて、サラブレッドの身体的特徴ですが

体高は平均で160~165㎝とありますが、その時代の流行にも左右され
一時は大型化されて体高が170㎝を越えるサラブレッドも多くなっています。
しかし、最近の名馬、ディープインパクトなどは割りと小柄な方でして
今後の流行によってどうなっていくのでしょう。

特に人間の都合?によって左右されやすい血統ともいえます。

概ね、160~170㎝ということに落ち着くでしょう。

頭部はすっきりしていて細く、目は比較的大きめ、そして鼻孔が大きいのが
特徴です。競馬で疾走するためにはたくさんの酸素を取り込む必要がありますからね。

被毛(前髪、たてがみ、尻尾を除く全身の毛)は薄く(短く細かい)、
それに伴って皮膚も極めて薄く、血管が透けて見えるぐらいです。

ビロードのような皮膚

とも表現されるぐらい美しく、サラブレッドは

人間の作り出した最高の芸術品

などとも言われる所以です。

競馬でサラブレッドを見る、テレビでも美しさは伝わりますが

せひ競馬場で直にサラブレッドをご覧ください。

※写真の出典 オリジナルを除くものはYahoo画像より


タグ: 品種 競馬
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