馬の品種 「アングロ・アラブ」かつての地方競馬の主役、今は乗用馬として注目も [ウマ]
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日本で競馬でかつてアラブ系競走が地方競馬を中心に行われていたことは
以前にも触れました。
そしてアラブ系競走でのアラブの馬は、そのほとんどが
アングロ・アラブ
という品種であることもちらっと触れたかと思います。
今回はそのアングロ・アラブを取り上げます。
アングロ・アラブはイギリス原産だが、他の国々、特にフランスで育種が行われた。フランスでは150年にもわたって専門的なオールラウンド・ホースの生産に多大な努力が払われてきた。イギリス、フランス両国では、この品種は複数の品種を合成してつくられた馬と考えられている。この品種のスタンダードはいまだに規定されていない。
とあります。
ざっくりといいますか、無理やり言ってしまうとアングロアラブは雑種といっても言いすぎじゃないのです。
多品種の良い所を集めていく、品種改良の基本ともいうべきスタイルです。
ですが、血統が大事な競馬の馬として活躍したアングロアラブなのに?
その説明をしなければいけませんね。
イギリスでは、アングロ・アラブはサラブレッドの種牡馬とアラブの牝馬、その逆の交配、およびそれらの産駒との交配によって生産されるものとしている。血統にはこれらの2品種しか出現しない。
フランスでは数多くの組み合わせが許されており、血統書に載せるには、最低25%アラブの血が入っており、祖先はアラブ、サラブレッド、あるいはアングロ・アラブでなくてはならない。かつてアングロ・アラブの繋養されていた地域には多くの東洋の血をひいた在来馬が飼われていた。
とあります。
これでいくとアングロ・アラブはアラブとサラブレッドが原種ということになり、
たくさんの品種が~とは矛盾してしまいます。
これはおそらく種を作る最初のころはアラブとサラブレッドに加え、いくらかの他品種を
交配していたということ、
それと
アングロ・アラブという品種の父母の組み合わせを考えるとアラブ、サラブレッド、
アングロ・アラブの3種の組み合わせが発生し、アラブ血量まで考えるとその
組み合わせは多様になる
ということを意味しているのではないでしょうか。
日本におけるアラブ系競走の出走条件は
アラブ血量25%以上のアラブ、アングロ・アラブ
ということになります。
アラブ、純血アラブは当然アラブ血量100%です。
アングロ・アラブはアラブ血量25%以上のアラブ、サラブレッドもしくはアングロ・アラブの
組み合わせ
たとえば 父 純血アラブ(アラブ血量100%) 母 サラブレッド(アラブ血量0%)の仔は
アラブ血量50%ということになり アングロ・アラブ(アラブ血量50%)
となります。アラブ系競走に出走できます。
つぎに 父 サラブレッド(アラブ血量0%) 母 アングロ・アラブ(アラブ血量50%)の仔は
アラブ血量25%ということになり アングロ・アラブ(アラブ血量25%)
となります。アラブ系競走に出走できます。
このように組み合わせでいろんなアラブ血量の馬が生産されることになります。
ちなみに 父 サラブレッド(アラブ血量0%) 母 アングロ・アラブ(アラブ血量25%)の仔は
アラブ血量12.5%ですね。ということはアングロ・アラブではなくなり
アラブ系競走に出走できなくなります。
じゃあこのお馬さんはなんていう品種?競馬に出れないの?
サラブレッド系種 となり、サラ系の競走に出走できます。
写真の馬はアングロ・アラブです。
アラブ血量は28.74%です。
理想的には、アングロ・アラブはアラブとサラブレッドの最良の部分を組み合わせた馬である。この馬はアラブから丈夫さ、忍耐力、持久力を、サラブレッドからは体型とスピードを受け継ぎ、サラブレッドの興奮しやすい気質は受け継いではいない。
とはありますが、今までの説明のように
アングロ・アラブといっても様々な組み合わせ、アラブ血量の馬たちですから
すべてのアングロ・アラブがそのような性質を受け継いでいるとは限りません。
ただ、総じてアングロ・アラブはサラブレッドよりは扱いやすい性質であるというのは
間違っていない気もします。
現在は競走馬としてはほんの数頭が在籍しているかどうかなのです。
競走馬としての生産も行われておりません。
ですが、乗用馬として活躍しているアングロ・アラブはたくさんいます。
馬術競技にも活躍しています。
そして日本の乗用馬の生産に大きく関わっています。
他の品種、乗用・馬術に向いている品種とアングロ・アラブを交配させて
日本人が乗りやすい乗用馬、馬術競技馬を生産しているところもあります。
日本で競走馬、そして乗用馬として愛されたアングロ・アラブ
これからもその種を絶やさず、繁栄してほしいものです。
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日本で競馬でかつてアラブ系競走が地方競馬を中心に行われていたことは
以前にも触れました。
そしてアラブ系競走でのアラブの馬は、そのほとんどが
アングロ・アラブ
という品種であることもちらっと触れたかと思います。
今回はそのアングロ・アラブを取り上げます。
アングロ・アラブはイギリス原産だが、他の国々、特にフランスで育種が行われた。フランスでは150年にもわたって専門的なオールラウンド・ホースの生産に多大な努力が払われてきた。イギリス、フランス両国では、この品種は複数の品種を合成してつくられた馬と考えられている。この品種のスタンダードはいまだに規定されていない。
とあります。
ざっくりといいますか、無理やり言ってしまうとアングロアラブは雑種といっても言いすぎじゃないのです。
多品種の良い所を集めていく、品種改良の基本ともいうべきスタイルです。
ですが、血統が大事な競馬の馬として活躍したアングロアラブなのに?
その説明をしなければいけませんね。
イギリスでは、アングロ・アラブはサラブレッドの種牡馬とアラブの牝馬、その逆の交配、およびそれらの産駒との交配によって生産されるものとしている。血統にはこれらの2品種しか出現しない。
フランスでは数多くの組み合わせが許されており、血統書に載せるには、最低25%アラブの血が入っており、祖先はアラブ、サラブレッド、あるいはアングロ・アラブでなくてはならない。かつてアングロ・アラブの繋養されていた地域には多くの東洋の血をひいた在来馬が飼われていた。
とあります。
これでいくとアングロ・アラブはアラブとサラブレッドが原種ということになり、
たくさんの品種が~とは矛盾してしまいます。
これはおそらく種を作る最初のころはアラブとサラブレッドに加え、いくらかの他品種を
交配していたということ、
それと
アングロ・アラブという品種の父母の組み合わせを考えるとアラブ、サラブレッド、
アングロ・アラブの3種の組み合わせが発生し、アラブ血量まで考えるとその
組み合わせは多様になる
ということを意味しているのではないでしょうか。
日本におけるアラブ系競走の出走条件は
アラブ血量25%以上のアラブ、アングロ・アラブ
ということになります。
アラブ、純血アラブは当然アラブ血量100%です。
アングロ・アラブはアラブ血量25%以上のアラブ、サラブレッドもしくはアングロ・アラブの
組み合わせ
たとえば 父 純血アラブ(アラブ血量100%) 母 サラブレッド(アラブ血量0%)の仔は
アラブ血量50%ということになり アングロ・アラブ(アラブ血量50%)
となります。アラブ系競走に出走できます。
つぎに 父 サラブレッド(アラブ血量0%) 母 アングロ・アラブ(アラブ血量50%)の仔は
アラブ血量25%ということになり アングロ・アラブ(アラブ血量25%)
となります。アラブ系競走に出走できます。
このように組み合わせでいろんなアラブ血量の馬が生産されることになります。
ちなみに 父 サラブレッド(アラブ血量0%) 母 アングロ・アラブ(アラブ血量25%)の仔は
アラブ血量12.5%ですね。ということはアングロ・アラブではなくなり
アラブ系競走に出走できなくなります。
じゃあこのお馬さんはなんていう品種?競馬に出れないの?
サラブレッド系種 となり、サラ系の競走に出走できます。
写真の馬はアングロ・アラブです。
アラブ血量は28.74%です。
理想的には、アングロ・アラブはアラブとサラブレッドの最良の部分を組み合わせた馬である。この馬はアラブから丈夫さ、忍耐力、持久力を、サラブレッドからは体型とスピードを受け継ぎ、サラブレッドの興奮しやすい気質は受け継いではいない。
とはありますが、今までの説明のように
アングロ・アラブといっても様々な組み合わせ、アラブ血量の馬たちですから
すべてのアングロ・アラブがそのような性質を受け継いでいるとは限りません。
ただ、総じてアングロ・アラブはサラブレッドよりは扱いやすい性質であるというのは
間違っていない気もします。
現在は競走馬としてはほんの数頭が在籍しているかどうかなのです。
競走馬としての生産も行われておりません。
ですが、乗用馬として活躍しているアングロ・アラブはたくさんいます。
馬術競技にも活躍しています。
そして日本の乗用馬の生産に大きく関わっています。
他の品種、乗用・馬術に向いている品種とアングロ・アラブを交配させて
日本人が乗りやすい乗用馬、馬術競技馬を生産しているところもあります。
日本で競走馬、そして乗用馬として愛されたアングロ・アラブ
これからもその種を絶やさず、繁栄してほしいものです。
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