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馬の起源と進化 その2 メソヒップス、3本指に進化 [ウマ]

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前回はエオヒップスのお話をしました。

前回の記事  馬の起源と進化 その1 エオヒップス


今回はエオヒップスから進化していく馬をご紹介していきます。

エオヒップスは斬新世(2千5百~4千万年前)にはよく似た二つの種に進化した。 すなわち、メソヒップスとそれよりやや進化の進んだミオヒップスである。 両者とも長い四肢を持ち、体も大きくなり、様々な種類の柔らかい木の葉を食物として 利用できるように歯の形態も変わってきていた。 四肢それぞれの指は3本に減少しており、真ん中の指で体重を支えるようになっていた。

とあります。

ここで図を出します。

メソヒップス1.png

真ん中の肢の図をご覧ください。
指が3本になっていますね。

復元想像図ですが、残念ながら掲載できるものがなかったです。すみません。

続けます。

馬の進化に転機が訪れたのは1千~2千5百万年前の中新世であった。 この時期、地球をおおっていた森林が平原やステップにとってかわり、イネ科の植物が 繁茂しだした。これらの変化にあわせて歯は草をすりつぶすのに適した形態となり、 また草を食べやすいように頸も長くなった。敵の接近を察知しやすい広い視野が 得られるように眼の位置も変化した。四肢は長くなり伸縮性のある靱帯が備わった。 そして最終的には、それぞれ1個の蹄のついた四肢へと変化していった。これらの 変化により突然敵に襲われても逃げのびることのできるスピードを手にすることとなった。

ちょっとざっくりといっているので付け加えていきます。

ミオヒップスについてです。

メソヒップスへの進化のすぐ後にミオヒップスは誕生している。 メソヒップスとミオヒップスの間の化石はいくつか見つかっているが、 ミオヒップスの登場は比較的突然であった。ミオヒップスはメソヒップスが 段階的に進化したとされていたが、その後分岐進化であることが 研究結果から明らかとなっている。 今日ではミオヒップスはメソヒップスの亜種から進化し、長い間メソヒップスと ミオヒップスが共存していたことが知られている。

ミオヒップスの体は大きく、脚の繋は少し変化した。 顔の窪みはより大きく、より深くなった。 上側臼歯はより硬い植物をすり潰すために動く歯冠を持った。

このあたりは最初のざっくりとした説明と符合していきますね。

メソヒップスは漸新世中期に絶滅したのに対し、ミオヒップスは繁栄し 中新世初期に急速に様々な種に分化し始めた。 分化した種は草原に適応した種と森林に適応した種の大きく2種類に分けられる。

森に適応した種はカロバティップスと呼ばれる種で、ミオヒップス中間型とも呼ばれた。 森では地面が柔らかいため、第2指と第4指は歩行に役立っており、再び発達していた。 カロバティップスはアンキテリウムとも呼ばれた。カロバティップスはベーリング地峡を渡り、 ヨーロッパやアジアまで進出した。カロバティップスはユーラシアでシノヒップスに、 北米でハイポヒップスやメガヒップスに進化した。 ハイポヒップスは鮮新世初期に絶滅している。

とまあ、誕生と絶滅を繰り返していくのが進化の過程です。
このあたりはちょっと資料が少ないので簡単な説明に止めておきます。

で、その1にもちらっと出てきたメガヒップス
名前の通り、大きかったのであろう、大きかったであろうからその名が付いているのでしょう。

メガヒップス1.jpg

↑メガヒップスの頭蓋骨と肢の骨です。

ですけれど、ちょっと大きさが分からないのが残念です。
マンモス程度の大きさらしいのですが…
エオヒップスやメソヒップス、ミオヒップスと比べるとかなり大きいみたいです。

草原に残ったミオヒップスはパラヒップスへ進化した。 パラヒップスは小さいポニーほどの大きさで、現在の馬に似た頭蓋骨と顔の構造を持っていた。 第3指はより強靭になり体重を支えていた。パラヒップスの歯冠は鋭くなった。

中新世中期にはメリキップスが繁栄していた。 メリキップスにはステップ地帯の硬い草をすり潰すのに使用されたとされるパラヒップスより 大きな大臼歯があった。後脚の第2指と第4指は短くなり、走るときだけ地面に触れていたと 考えられている。 メリキップスは少なくとも19種類の種に分岐した。

ここでメリキップスが登場してきました。

つづきはまた

※写真や図の出典 Wikipediaより


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タグ: 進化
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